アネブル社員コラム【 背圧コントロールバルブ編 】
2022.04.20 コラム
背圧調整
エンジン試験を行う際に排気効率がよくても悪くても問題があります。実車の背圧を再現しないと排気ガス成分が変わってしまうため、エンジン試験では必ず背圧の調整をしています。
そのためエンジンとマフラーの間には排気ガス量を調整する背圧コントロールバルブというものがついています。背圧コントロールバルブを組み込むことにより、圧力を調整し排気ガスの流れのコントロールが可能になります。
安全確保+作業効率UP+精度向上
以前の背圧調整作業は、試験担当者がエンジンベンチ室内で稼働中のエンジン近くの高温な排気管に取付けられた背圧コントロールバルブを手動で調整し、ベンチ室外にいる試験員が圧力計を見ながら手で合図をしながら行う危険で効率の悪い作業工程でした。 そこで、外部から背圧調整作業ができたら安全性の確保と作業効率をあげる事ができるのでは?という発想から「外付けの電動背圧コントロールバルブ」が誕生しました。 リモコン操作で背圧コントロールバルブの開閉制御が可能なので、ベンチ室の外から安全に背圧を調節することができます。手動で調整する場合は±3kPaの精度でしたが、電動背圧コントロールバルブでは±0.1kPaでの精度で調整することが可能となりました。
汎用性の高い設計!
ベンチ設備によっては既に電動背圧コントロールバルブを備え付けてあるものもありますが、エンジンによって備え付けられているマフラーの容量や性能が合わないケースもでてきます。 そんなときにも、外付けの電動背圧コントロールバルブが必要になってきます。 当社の電動背圧コントロールバルブは、駆動モーターは標準のままバルブサイズを変えるなど汎用性の高い仕様変更が可能です。
オーダーメイドの電動背圧コントロールバルブ
当社では電動背圧コントロールバルブをオーダーメイドで製作いたします。
- シャフトの長さ、バルブのサイズなど用途に合った仕様で製作
- バルブ開閉の表示付き(on / off )※任意に調整
- 駆動モーターは「非防爆」、「防爆」を選択可能
- バルブサイズは60φと100φより選択可能
- バルブ接続のアタッチメント仕様はご要望に合わせて製作
- モーターのトルクは安全性の高い24Nm
※詳細は、お問い合わせフォームからご相談ください。
他の呼び方: 電動調節調整弁 電動背圧調整バルブ 電動背圧調整装置 等
電動背圧コントロールバルブ(PDF)